第3回最優秀賞 第3回優秀賞 入選(秋〜冬) 総評    




みねざくら繚乱
「春 彩」
平山靖夫(那須塩原市)
撮影場所:八幡

「みねざくら繚乱」
柏ア康夫(下野市)
撮影場所:日の出平

 この日は朝から清々しい快晴に恵まれ、ツツジの赤、5月の空の青と新緑の緑の色配分を考え「那須高原の春」をイメージ通りにパースペクティブな作品に仕上げることが出来ました。(平山)

 昨年、ここの峰桜の開花は、10日ほど遅く6月に入って満開となった。しかし、花つきは過去数年間に見られない多さで、まれに見る見事な峰桜の花園を見せてもらいました。(柏ア)


満開の喜び
稜線に咲く
「満開の喜び」
平田美代(那須塩原市)
撮影場所:マウントジーンズ
       スキー場付近
「稜線に咲く」
荒崎節夫(那須塩原市)
撮影場所:隠居倉
 高原にひっそりと、いや堂々と咲き誇る清らかな花。愛子様のお印にぴったりの愛くるしい花を画面にとらえることができて感激です。(平田)  分厚い雲が上空を覆う。待つこと数時間、あきらめかけた時、一瞬ガスが切れ花畑に弱い光が射した。
 茶臼岳のピークはついに顔を出すことなく、空は再び鉛色の雲に覆われた。(荒崎)


雄 大
那須のスフィンクス
「雄 大」
菅野利香(福島県白河市)
撮影場所:大深堀
「那須のスフィンクス」
鈴木清次(福島県西郷村)
撮影場所:那須岳
天気が良く、カメラを持ってドライブに出かけた際撮影しました。
窓から見えた風景が那須とは思えない程、とても雄大に写り車を止めました。
細く真っすぐな1本の木に心を奪われた瞬間でした。(菅野)

 那須岳には年間12回以上登っているが、一番気に入っている場所がある。そこから見える巨大な岩石が人、鳥、亀などに見えてさまざまな写真を撮る事がとても楽しみの一つで毎回山に登っています。(鈴木)


雨に咲く
群青色の秋
「雨に咲く」
綿引勝春(茨城県大子町)
撮影場所:蓑沢
「群青色の秋」
相良誠一(千葉県流山市)
撮影場所:峰の茶屋
 開花が遅れていたので10月2日に再度訪問、天気は良かったが変化に乏しく10月4日、私の好きな雨の日にもう一度挑戦、花はやや遅めながら水滴が着いて大変美しく輝いていた。夢中で撮影していたところ傘をさした人が通りかかったので、その方を画面の端に入れ一カットだけ撮ることが出来た。(綿引)
 那須に家を持って26年、野生のリンドウに出会ったことがなく、今回も湯元の観光案内所でもう花は終わりと言われましたが、一輪でも見たいと家内と登り始め運良く峰の茶屋近くで群生に出会いました。花びらが太陽の光で透けとても印象的でした。(相良)


夕 照
風渡る
「夕 照」
平野さよ子(大田原市)
撮影場所:峰の茶屋付近
「風渡る」
北山千寿子(宇都宮市)
撮影場所:茶臼岳山道
 峰の茶屋、山小屋付近で撮影しました。
 山肌の色、岩石の形、大きさによって違う影の形が面白く、印象深い風景でした。
 光と影の方向と、陰の配分を考えながら撮影しましたが、横構図にしたことで力強さが表現できました。
 月がいい添景になりました。(平野)
 強風は茶臼の名物。晩秋、その日も風が吹きぬけていました。北中先生の「風の回廊」が思い出され、そこには冬の厳しさこそないものの、さわやかな秋風の回廊がありました。(北山)