第1回最優秀賞 第1回優秀賞 入選(秋〜冬) 総評    




お堂の櫻

清稜に咲く
「お堂の櫻」
熱田堯乙(福島県西郷村)
撮影場所:芦野(岩観音)

「清稜に咲く」
磯飛泰治(大田原市)
撮影場所:北温泉付近

 栃木路294号線は田園風景と歴史に恵まれた、美しく整備された道がつづき、私の好きなドライブコースです。お堂の桜もその道沿いに見えるすばらしい景観で、桜の時期には何度も訪れ岩観音に手を合わせ、シャッターを切っております。花の色合いと岩肌が映える時間帯を選んで撮った1枚です。(熱田)

 撮影当日は霧が絶えず流れ、霧の中に咲くシロヤシオ(ゴヨウツツジ)の名のとおり、純白の花と新緑のみどりが言葉に言い表せない位の美しさがありました。撮影には特に霧の為全体が白くなっているので、白い花を出すのに特に気を使いながら霧が薄くなった時を見計らいシャッターを切りイメージどおりの撮影が出来ました。(磯飛)


老木とつつじ
秘滝の春
「老木とつつじ」
増子善英(那須塩原市)
撮影場所:北温泉付近
「秘滝の春」
佐川栄治(那須塩原市)
撮影場所:両部の滝
 平成14年5月下旬、北湯温泉駐車場に車を止め、片手にタオル、肩にカメラを掛け階段を降りた。回りは新緑がとても美しかった。
 右側の林の中には純白なつつじが咲いていました。その花に見とれ林の中へと吸い込まれてしまいました。そこはこの場所でした。(増子)
 6月初旬の撮影です。写友と二人で行きましたが訪れるのは初めてでした。途中何度となく道に迷いそうになりながらもビニールひもを巻き踏み跡を辿り、急坂を下りやっと「両部の滝」別名「幻の滝」に着くことができました。そこは二条の滝となっており右の一条は赤岩に叩かれ飛沫となって落ち、左の一条は豊富な水量を一気に落とす対照的な滝でした。瀑布の景観と新緑の渓谷を包む涼気が心地よく、帰りは非常な急登を息を切らしやっとの思いで戻ってきました。(佐川)


田園風景
秋日和
「田園風景」
福田廣志(那須塩原市)
撮影場所:高久
「秋日和」
加藤 守(那須町)
撮影場所:蓑沢
 この場所を通る度に那須連山を背景に「田園風景」としてのイメージが湧き、稲穂が色づくのを待って、夜明けとともに稲穂が黄金色に輝き初めたのを、確認しながらシャッターを押しました。(福田)  実りの秋を迎える頃、蓑沢の田の畦道に一斉に開花する彼岸花は、那須の豊かな自然と平和を象徴する私の大好きな風景の一つです。鮮やかな紅色の花を一層引き立てるため、青空をバックに低いアングルから広角レンズでシャッターを切りました。(加藤)


彼岸のころ
緋色満開
「彼岸のころ」
大竹はじめ(河内町)
撮影場所:蓑沢
「緋色満開」
溝口勝彦(福島県福島市)
撮影場所:芦野(峯岸)
 黄金色の稲穂と彼岸花の赤・・・色を意識し、シャッタースピードに注意して撮影しました。(大竹)  美野沢小学校近くの「彼岸花群生地」に行く途中に立ち寄ったのが、ここ峯岸集落の熊野神社でした。国道294号から緋色に染まった斜面が目に飛び込んできました。見事な群生でした。周辺の山間部にも撮影適地が点在していました。これからも変わらぬ風情であってほしいと願っています。(溝口)


紅葉可憐
クマ笹の装い
「紅葉可憐」
諏合政義(大田原市)
撮影場所:茶臼岳
「クマ笹の装い」
杉浦嘉博(栃木県宇都宮市)
撮影場所:峰の茶屋
 那須の紅葉は見事です。しかし写真を撮る者にとっては朝の10時頃までが限界でガスがまいてきて光をさいぎり見通しも悪くなります。帰りに森林限界付近まで来るとあまりにも可憐なもみじが目に止まり撮った一コマです。もうガスがはうように岩石の近くまで来ています。(諏合)  平成15年10月10日今年の初めての紅葉撮り。那須の紅葉は毎年欠かさずに撮り続けているが、なかなか気象条件が悪く思うようにに撮れない年の方が多い。早朝峰の茶屋に着くと無風快晴、何年振りかの撮影日和。登る足も急ぎ足になる。しかし好条件の割には色はそんなによくない。好天を利にあち撮り廻る。午後1時頃峰の茶屋に戻って下山と同時に前方朝日岳東南下・・自称馬の背の稜線に目が向く、朝悪かったクマ笹と紅葉が午後の光線が美しい色で輝いていた。那須山を登る度に目にするあのクマ笹の群生。今日は1年に一度の晴着を着たようだった。(杉浦)