那須を舞台としたはじめてのフォトコンテストということもあって、どれくらいの応募が寄せられるのか、期待と不安の入り混じった心境でした。しかし、ふたを開けてみてビックリ。５００点を超える応募作品の多さだけではなく、その内容の高さにも正直驚かされました。那須の自然風景が、写真愛好家の多くの方々に受け入れられている証であると、改めて実感させられた次第です。審査に当たっては、見た目の美しさや華やかさだけではなく、那須ならではの魅力が新鮮な視点でとらえられていることを最重点に置きながら、春、夏、秋、冬と四季それぞれの季節感の表現力にも意識を向けました。その結果、上位作品のみならず、入選作品も素晴らしい内容のものが多く、那須の魅力を再発見させられました。今回、受賞者の大部分が県内の人で占められましたが、今後は県外の人の活躍にも期待したいところです。ただ、那須の美しい風景をとらえていながら、上位作品と類似していたために選外にもれた作品も数多くあったことを付け加えておきます。

審査員　写真家・北中康文