第２回四季の那須フォトコンテスト　総評

　第２回目を迎えました「四季の那須フォトコンテスト」ですが、応募点数自体は昨年より減少したものの、その全体的な作品内容は前回をしのぐほど、ハイレベルな作品が数多く寄せられました。里の風景から、厳しい山岳部の風景に至るまで、那須町エリア内の多彩な自然景観が、如何に多くの人に撮影されているかを実感することができました。

　審査に当たっては、前回同様、春夏秋冬の季節感が表れていることに加え、那須ならではの魅力がとらえられていることをその基準にいたしました。今回、最優秀作品賞に輝いた作品は、里の春をとらえたものですが、必ずしも山岳部に登らなくても、魅力的な自然が身近にも存在することを実証していただいた気がします。そのあたりにも那須町の素晴らしさがあるのではないでしょうか。

　なお、力作が数多く寄せられましたが、素晴らしい作品にも関わらず、類似作品が入賞したことで、残念ながら涙をのんでいただいた作品も数多くあったことを、ここに付け加えておきます。応募いただいた多くの方々、そして、審査やその準備にあたっていただいた関係者の皆様にも、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　審査員　写真家・北中康文