第6回優秀賞 準優秀賞 入選(春〜夏) 入選(秋〜冬) 総 評   



第6回四季の那須フォトコンテスト

主催: 那須町商工会
後援: 那須町・(社)那須観光協会・下野新聞社・NHK宇都宮放送局・(株)とちぎテレビ
協賛: 那須温泉旅館協同組合・那須フィルムコミッション
那須レジャー施設協会・サッポロビール(株)那須工場
富士フイルム(株)・(株)フジカラープロフォトセンター

 第6四季の那須フォトコンテストに県内外から、たくさんのご応募ありがとうございました。 
 応募点数498点、応募者数173名の中から入賞された作品をここに発表いたします。


※写真をクリックすると大きい画像が御覧いただけます(別窓が開きます)。




 

夜明けの山里
 野菊の撮影に行こうと思い家を4時半頃出ました。ところが途中で空が真赤に焼け始めたので、どこか良い場所がないかと車を走らせていたら、田んぼの土手に彼岸花が見事に咲いていましたので、急いでカメラをセットして撮影しました。大変幸運な出来事でした。(小林)


 初秋の里山を彩る真っ赤な彼岸花と、茜色に空を染める朝焼けの対比が美しい作品です。ワイドレンズで被写体に近寄り、彼岸花の咲く田畑から遠くの山並みまで入れることにより奥行きも良く出ています。そして中判カメラによる高精細な描写と応募されたプリントの仕上がりが美しく、この作品の魅力が最大限に引き出されていました。いつまでも残したい那須の里山が美しく表現されています。(選評:米 美知子)
「夜明けの山里」 
小林正行(大田原市)
撮影場所:山梨子







諸行無常  暗くなる前の夕刻にライトアップされた瞬間を待ち構えて撮影しました。断崖の岩肌を背に朱色の観音堂と満開の桜が浮かび上がり、とどまることのない時空の移り変わる様に、幻想的な景観を見ることが出来ました。(若林)


 ライトアップされた桜とお堂、そして手前の菜の花の描写が素晴らしい作品です。桜の夜間撮影は、花が風でブレたりピントが難しいのですが、この作品はとてもシャープに捉えています。暗部の描写に強いデジタルカメラを使ったことで、全体の階調がよく出ているのもこの作品の良さです。
(選評:米 美知子)
「諸行無常」
若林茂光(埼玉県幸手市)
撮影場所:岩観音


 木枯しの冬が過ぎ春風がためらいがちに吹き始める頃、竹林ではたけの子が次々と顔を出します。その姿は新入生のように可憐で生き生きと輝いていました。彼等と対話するような気持ちでカメラを出来るだけ低く構え撮ってみました。(加藤)


 和の美しさを感じる落ち着いた作品です。竹のしなやかさと緑の美しさ、そして顔を出した筍が里山に訪れた春を教えてくれます。露出もちょうど良く、手前が開けて明るく背景が暗いことで、主役である筍が自然に強調されました。
(選評:米 美知子)

早春の息吹き
「早春の息吹き」
加藤久子(那須町)
撮影場所:伊王野




冬の湖畔
 薄氷が張るのを待ち、何度も足を運びました。冬の矢野目湖で、朝日に輝く湖面や氷雪紋様など多くの感動の場面に出会うことができました。「冬の湖畔」は夕方の淡い光の中で、立ち並ぶ枯れ木をアクセントに撮影しました。(平野)


 凍り始めた湖面の向こうには立ち枯れの木々と、幽玄な雰囲気を醸し出している作品です。氷に白い紋様があることもいいポイントになり、全体の色調がブルートーンなこともこの作品の良さ。今年はこの場所での作品が多く寄せられましたが、その中でも完成度の高い仕上がりになっています。(選評:米 美知子)
「冬の湖畔」
平野さよ子(大田原市)
撮影場所:矢の目ダム



湖面輝く  栃木県と福島県との県境、豊原地区に矢野目ダム湖があります。2月の中頃、ダム湖の北側が凍結しました。早朝の光があたると目の前に幻想的な風景が現れます。枯れ木の配置を考え、金色に輝く湖面に感動しながら撮影しました。(福田)


 ダム湖に並ぶ立ち枯れの木々と氷紋、そして金色の世界が美しい作品です。湖面が全面凍結していたらこの金色の輝きは出せませんが、所々に水面が出ていることで素晴らしい作品になりました。1/60秒というシャッタースピードも的確で、水面のさざ波が美しく描写されています。
(選評:米 美知子)
「湖面輝く」
福田廣志(那須塩原市)
撮影場所:矢の目ダム



 前日からの嵐も過ぎ去り当日は絶好の撮影日和、「今日はどんな情景が待っているのだろうか」と期待にワクワクしながら登山してゆきました。期待どおり牛ヶ首から日の出平方面は霧氷に輝き「この絶景を早く写し止めて」と言わんばかりでした。茶臼岳とのバランスを配慮し夢中でシャッターを切った中のワンカットです。(久)


 快晴の空の下、変わった形のオブジェが目を引く作品です。冬の清々しさと自然の造形美の組み合わせが素晴らしく、作者の着眼点の良さが光ります。オブジェの影が青いところもいいポイントになっていて、デジタルカメラによる作品ですが、彩度もほどよく爽やかな山の冬景色になっています。(選評:米 美知子)

稜線のオブジェ
「稜線のオブジェ」
久 忠(那須塩原市)
撮影場所:日の出平 山道



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