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第７回四季の那須フォトコンテスト入賞作品発表

第７回四季の那須フォトコンテストに県内外から、たくさんのご応募ありがとうございました。　応募点数３６４点、応募者数１４０名の中から入賞された作品をここに発表いたします。


※写真をクリックすると大きい画像が御覧いただけます(別窓が開きます)。




　

静かな朝		 　伊王野の山中に咲くミツマタの花です。樹高が約２．３メートル位あります。最初に現地へ行ったとき、花が頭の上で咲いており撮影にならず、一度家に戻り大きな三脚と脚立を持ち出し、花の上にカメラを取り付け撮影しました。
（櫻岡）


　ミツマタの咲き乱れる杉林で、早朝に撮影した幽玄な雰囲気を漂わせる素晴らしい作品です。
完璧ともいえる構図は、画面手前から薄暗い林の奥へと観る人の気持ちを誘い込んでゆく神秘さに満ちています。和紙の原料の生産地であった歴史を偲ばせる地域として、今後も大切にしてゆきたい風景です。同じ場所の作品は何点か応募されていましたが、構図のバランスという点でこの１点を選びました。
（選評：澤野新一朗）
「静かな朝」　
櫻岡　進（大田原市）
撮影場所：伊王野棚橋







愛馬よ 　芦野の田植祭りに参加。昭和の田植は苗代から代かき、人馬一対で働き、カスリ着物にモンペ姿のあねさかぶりが素敵でした。子供達は元気一杯に笑顔でお手伝い。働いた愛馬にやさしく飼馬をやっている子供達に感動しました。
（大森）

　着物姿の少女と馬の顔だけで田植え祭りを象徴しているシンプルかつ大胆な構図は、遠近感を超越した浮世絵版画を想起させます。観光名物になっている田植え祭りでは、沢山シャッターを切ったことでしょう。しかし、田植え風景の入っていない写真をあえて選んだ撮影者の意図に、写真以前に培った絵心の素養が感じられる力強い作品です。観光客へは、キャプションが祭りの説明を補ってくれることでしょう。未来の世代へと受け継いでゆきたい伝統文化だと思います。
（選評：澤野新一朗）
「愛馬よ」
大森鐵治（那須塩原市）
撮影場所：芦野



　今回は夜の撮影なので、特にライトアップの強弱に注意して限られた場所からなので、狐太鼓とバックと全体のバランスを考えて撮影しました。（手島）

　那須町の一大イベント御神火祭では、大勢の観光客や撮影者が集まる中で、撮影場所を確保することは至難の業です。炎を中心に太鼓奏者たちのバランスのとれた配置を選び、シャッターチャンスを狙って作品に仕上げた撮影者の努力に拍手を送りたいと思います。観光写真としても文句ない素晴らしい出来栄えです。
（選評：澤野新一朗）
狐太鼓
「狐太鼓」
手島常雄（佐野市）
撮影場所：殺生石（御神火祭）




きらめく野原		 　那須は日本でも有数の酪農地帯で、山裾のいたる所に牧草地が広がっています。その一画で刈り取り直前の牧草地に初秋の朝陽が差し込み、一面黄金にきらめき、とても綺麗でした。（熊田）

　遠景をぎりぎりまで切り落とし、足元から写し込むことで広がりを感じさせる画面づくりは、愛用のレンズをかなり使いこなした技術力と感性の賜物です。難しい逆光条件で、一瞬のきらめきを適正露出で捉え、しかもフィルムカメラならではの空気感に満ち溢れた作品にしています。昼間でしたら、あまりにも平凡で、おそらくカメラも向けないような何気ない風景だったでしょう。斜光はいつもドラマを演じてくれます。
（選評：澤野新一朗）
「きらめく野原」
熊田昌昭（大田原市）
撮影場所：小深堀



秋の遠足 　秋晴れで穏やかなハイキング日和り。牛ヶ首に向かう途中、小学生の一行が通り「絵になる光景！」と思いワクワクしました。期待通りの写真が撮れ足取りが軽くなりました。引率の先生にお礼を言うと、さくら市の小学生でした。（小林）


　噴煙をあげる険しい茶臼岳に、画面を横切る子供たちの小さな行列を入れたことで、静と動のコントラストを絶妙に表現したユニークな作品です。画面左へ歩き進む子供たちを目で追うと、自然と画面の外側まで見たくなるような構図です。好天に恵まれれば軽装登山も可能なことを示している観光写真としての要素も含まれた秀作です。
（選評：澤野新一朗）
「秋の遠足」
小林トミ子（宇都宮市）
撮影場所：茶臼岳




　彼岸花の写真を撮ろうと蓑沢方面に車を走らせている途中で、山間に濛々と立ちこめる野火焼きの煙に遭遇しました。煙の中に午後の陽が差しこむ稲刈り後の田園と赤く咲く彼岸花の幻想的な光景に感動しシャッターを切りました。（福田）

　満開の彼岸花が画面半分を占め、焼き畑の煙によって背景が省略されることによって、休んでいる農夫たちと積まれた稲穂の群れを思わず見入ってしまう、なんとも不思議な遠近感を表現した素晴らしい作品です。毎年彼岸花の作品は数多く応募されますが、今まで見たこともないダイナミックな画面構成にはたいへん感銘を受けました。
（選評：澤野新一朗）
収穫の秋
「収穫の秋」
福田英幸（那須塩原市）
撮影場所：蓑沢付近



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