第8回優秀賞
準優秀賞
入選(春〜秋)
入選(秋〜冬)
総 評
第8回四季の那須フォトコンテストに県内外から、たくさんのご応募ありがとうございました。
応募点数420点、応募者数144名の中から入賞された作品をここに発表いたします。
※写真をクリックすると大きい画像が御覧いただけます(別窓が開きます)。
以前から是非撮りたいと思っていました黒田原神社例大祭の撮影でした。
稚児行列出発前の期待と緊張の空気が流れるなか、子供達の笑顔と回り来る木漏れ日の美しさを狙って何枚か撮影した中での納得の一枚です。(森嶋)
靴を履き替えてこれから稚児行列に参列するのでしょうか。普段とは違う晴れ姿に、照れながらも喜んでいる子供たちの明るい声が写真から聴こえて来るようです。画面の隅々まで目を配った構図と、シャッターチャンスの"決め"に、とにかく脱帽しました。入賞作品の多くが自然写真の中、伝統文化の未来への継承を象徴する傑作として、この1点を選びました。
(選評:澤野新一朗)
「きれいだね」
森嶋 新勝(茨城県常陸大宮市)
撮影場所:黒田原神社
茶臼岳の厳しい冬を物語るエビの尻尾ですが、それはまるで祠を装飾する美しい芸術作品でした。その美しさをなんとか伝えたく祠に大胆に寄り、脇役の鳥居の配置も考えながら撮った1枚です。(野沢)
冬の那須岳の作品は毎回多数応募されますが、この作品からは今までにないモノを感じました。手前の祠から鳥居へ、そして遠方の雪雲へと視線を向かわせる大胆かつダイナミックな構図。祠に大きく成長した海老の尻尾が那須連峰の烈風を象徴しています。厳冬の写真を撮り続けている作者の傑作だと、たいへん感動しました。
(選評:澤野新一朗)
「祠冬飾り」
野沢 栄(真岡市)
撮影場所:茶臼岳山頂
晴れた朝、牛ヶ首から朝日岳に登山中、茶臼岳が噴煙で霧のように見えなかった。突然怪物のように茶臼岳が現れ、まず一枚シャッターを切りました。モノクロ写真の方が良かったかなぁ〜。すぐに普段の噴煙風景に戻っていました。さぁ〜朝日岳へ。(高木)
「好天の那須岳でもこんな印象的な写真が撮れるんだ」と、とても感心した作品です。茶臼岳が逆光気味にシルエットに写っているため、順光で見る姿とは全く違ったように見えます。黒く引き締まった岩山と取り巻く噴煙が、平凡な風景を近寄りがたい畏怖感に満ちた写真に仕上げています。シンプルな構図と光が、観る人を引き付けるような存在感を表現した絵画的な秀作です。
(選評:澤野新一朗)
「茶臼岳の朝」
高木 隆(千葉県柏市)
撮影場所:茶臼岳
桜の咲く岩観音の作品を見て、新緑の時期はどんな様子なのだろうかと思い、新緑が一番美しく見える雨の日を選んで撮影に望んだが、手持ち撮影するには予想以上に暗く、ISO感度をあげて撮影した。(高田)
毎回出品される人気の撮影スポットですが、このような写真は初めて目にしました。画面中央に真っ赤なお堂の屋根を配置し、それを囲む初夏の緑との色のコントラストとユニークな構図がとても印象的です。プリントの再現には若干課題が残りますが、梅雨直前の蒸せるような緑の匂いが画面から漂ってきそうです。
(選評:澤野新一朗)
「雨の岩観音」
高田良昇(茨城県笠間市)
撮影場所:芦野
彼岸花の名所である蓑沢には毎年訪れています。撮影前夜は雨で、現地に着くと靄がかかり、とても幻想的でした。夜が明けるに連れて靄が晴れてきてしまったため、急いで撮影しました。(高橋)
毎年多数の応募作品が寄せられる秋の名所です。雨に濡れた彼岸花と澄み切った空気感が、雨上がりの秋をとても上手く演出してくれています。晴れていたら平凡な風景だったかもしれません。手前の黒く濡れた石碑が画面を引き締め、背景の森とのバランスを考え、手前から奥へ点在する赤い彼岸花が見る人の意識を画面の外へと誘うトリミングは絶妙です。
(選評:澤野新一朗)
「雨上がり」
高橋友次(宇都宮市)
撮影場所:蓑沢
矢ノ目ダムは、湖の中の枯樹林が印象的で写欲をそそる撮影地です。この写真はダム湖上部の紅葉が湖面に映り込み、晩秋の冷え込んだ湖から朝霧が湧きあがり、その瞬間を幻想的な雰囲気を大切に、望遠レンズで圧縮効果を大切に撮影しました。(佐川)
蒼い冷気に満ちた大気を破って、山肌を照らす朝陽が湖面に反射した、ハっとさせるような幻想的な風景です。天候が変化する前後にドラマチックな風景が撮れるように、早朝も撮影チャンスの宝庫です。画面に納めるには難しい被写体ですが、作者のフレミングの確かさと撮影ポイントの熟知に、長年の技術力と美意識が感じられます。
(選評:澤野新一朗)
「夢幻の朝」
佐川栄治(那須塩原市)
撮影場所:矢ノ目ダム
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