第13回グランプリ 特 選 入 選 総 評   


第13回四季の那須フォトコンテスト入賞作品発表

 第13回四季の那須フォトコンテストに県内外から、たくさんのご応募ありがとうございました。 
応募点数605点、応募者数198名の中から入賞された作品をここに発表いたします。

主 催 : 四季の那須フォトコンテスト実行委員会(那須町商工会、(一社)那須町観光協会) 
後 援 : 那須町、那須町文化協会、那須フィルムコミッション、㈱とちぎテレビ、
       ㈱エフエム栃木、㈱下野新聞社、富士フイルムイメージングシステムズ㈱
協 賛 : 那須レジャー施設協会、サッポロビール㈱那須工場、Mt.ジーンズ那須、
       ㈱南ヶ丘牧場、㈱黒羽ニコン、東洋リビング㈱、㈱フジカラープロフォトセンター、
       那須中央観光バス㈱
      



※写真をクリックすると大きい画像が御覧いただけます(別窓が開きます)。






初秋

 四季折々に素敵な景観を見せる那須。今回は彼岸花に誘われて二度お邪魔する。受賞作品は日没前の太陽光が時々現れる雲に隠れるのを待っての撮影、柔らかな光で仕上がり幸運でした。(山内)



 ヒガンバナが咲く時期はかなりの賑わいだと聞いていますが、風で揺れる稲穂の音だけが聞こえてきそうな、落ち着きのある作品に仕上がっていますね。あぜ道に咲いている彼岸花を小さく控えめに配置しているので、この雰囲気が出ているんですね。
ヒガンバナを大きくフレーミングしていたら、こうはならなかったでしょう。光も柔らかく、杉林の奥まで見えていて奥行き感を感じるなど、全ての被写体を上手に構成しています。グランプリ、おめでとうございます。(並木)
「初秋」 
山内俊彦(茨城県大子町)
撮影場所:大和須





秋真盛り
  
 紅葉はベストなタイミングでしたが、午後3時過ぎからの撮影であったため、太陽が山影にはいってしまい陽射しがありませんでした。午前中であれば、もっと美しい紅葉が撮影できたのではと、大変残念な思いをしました。(間島)



 紅葉する手前の木々をたくさん取り込んだことで、超広角レンズらしい遠近感と迫力のある作品に仕上がっていますね。滝を大きく切り取りたくなるシチュエーションですが、小さく配置したことで、駒止の滝の紅葉の時期にしか撮影できない作品になったんですね。目線よりも高い見下ろすようなアングルも、何気ないようですが人と違った視点をもっているポイントです。(並木)

「秋真盛り」
間島健一(千葉県松戸市)
撮影場所:駒止の滝




 仄かな月明かりに照らされた朝日岳と、やさしい星の瞬きが同じ明るさとなり、美しい瞬間を写真におさめることができました。(鳥居)


満点の星空とはまさにこのことですね。同じ星空を見ているような気分になれる作品です。空気が澄んでいる冬山ならではの景色です。
しかも、フレーミングが素晴らしい! 山頂を左下に、星の集まっている部分を右上に配置しているので、山頂から星空への対角線の動線ができているので、全ての被写体が見えてくるんですね。(並木)

夜空の瞬き
「夜空の瞬き」
鳥居弘稔(栃木県宇都宮)
撮影場所:峰の茶屋手前




小狐  
殺生石で5月末に行われた那須御神火祭のワンシーンです。揺らめく御神火の光に照らされた白装束姿の狐の行列の中に、妖艶で神秘的な子狐メイクの少年を見つけ、思わずカメラのシャッターを押しました。(佐藤)

九尾の狐に扮した子供に注目したことで、伝説からイメージする妖艶さとは違った、ほのぼのとした雰囲気を感じますね。たいまつの灯りに照らされた九尾の狐は何を思い、どこに視線を向けているのでしょう。その視線の先にあるものは…見る人それぞれのストーリーが展開される作品ですね。これ以上の言葉は、この作品を眺めていれば、必要ありませんね。(並木)

「小狐」
佐藤幸雄(福島県郡山市)
撮影場所:殺生石




 ハスの開花を見ながら何度か通い待ちに待った夕焼けに出会った時の一枚です。(野川)


蓮の花たちが夕焼けに染まった空をバックに、音楽を奏でているような…作品の素晴らしさだけでなく、タイトルがこの雰囲気をより高めていますね。
超広角レンズで手前の被写体に寄ることで遠近感を強調しているだけでなく、夕焼け空をたくさん取り込むだけでなく、遠くの被写体が小さくなることで広大な蓮の花畑のような雰囲気に見せたテクニックには脱帽です。(並木)


夕焼のバラード
「夕焼のバラード」
野川健一(栃木県宇都宮)
撮影場所:上ノ原




第13回グランプリ | 特選 | 入選 | 総評