審査は昨年に続き2回目でしたが、昨年以上にレベルの高い作品が多く、大いに 選定に迷わせていただきました。様々な季節の那須の風情が切り取られており、全ての 応募作品を眺めているだけで、四季折々の那須の素晴らしさを感じることができました。 特に春から夏にかけての作品が多くなり、スナップもたくさんありました。いい瞬間を 切り取っているものが多かったのですが、アングルが大人の目線のものばかりなのが とても残念に感じました。 写真は見ているものを写す記録的な要素もありますが、作品というものは、作者の気持ちが感じられなければ、惹き込まれる魅力的なものにはなりません。 ほんの一瞬でいいですから、ご自身が何を感じてシャッターを切ろうと思ったのか、その気持ちを一考してみて下さい。 そうすることで、那須の魅力が一層引き出される作品に仕上がるはずです。
審査員 写真家 並木 隆
<写真家 並木隆> 1971年東京生まれ。高校生時代月刊カメラマンを 通じて丸林正則氏と出会い、以降写真の指導を受 ける。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルア ーツ)中退後、フリーランスに。 花や自然をモチーフに各種雑誌紙面での作品発表。 日本写真家協会、日本自然科学写真協会会員