第4回最優秀賞 入選(春〜夏) 入選(秋〜冬) 総評    




里山に生きる

盛秋に那須を望む
「里山に生きる」
島貫喜重(千葉県野田市)
撮影場所:蓑沢
「盛秋に那須を望む」
小林則克(那須塩原市)
撮影場所:姥ヶ平


 彼岸花の里蓑沢にて籠を背おった人がきていただき、里山に生きる背景に感動。(島貫)


 登山は久しぶりのことでしたが、後ろを振り返ると美しい紅葉と雄大な那須山の姿を望むことができ、自然の美しさ雄大さを感じながら写した一枚です。(小林)


茶臼秋景
秋色壮麗
「茶臼秋景」
水野光政(那須塩原市)
撮影場所:姥ヶ平
「秋色壮麗」
平野末造(那須塩原市)
撮影場所:明礬沢から朝日岳

 10月上旬、奥那須姥ヶ平のひょうたん池周辺は紅葉最盛期。すぐ目の前の近景から遠くの茶臼岳を中心に、超広角レンズで風景全体を入れ、太陽のフレアを特に注意してシャッターを押した。(水野)

 峰の茶屋への登山道からの朝日岳は見慣れた写真となってしまうので、場所を変えて撮影した。(平野)



独り占め

枯木立
「独り占め」
北ア英信(真岡市)
撮影場所:茶臼岳
「枯木立」
薄井光雄(福島県白河市)
撮影場所:姥ヶ平

 紅葉の時期に茶臼岳を訪れるのは初めてでした。この時も1回目は紅葉には早く2回目に訪れた時に撮影した写真です。日光の紅葉とはまた違って燃える様な赤色が多いのに感激しました。(北ア)

 噴火の際に焼け焦げたのだろうか、古い枯木が姥ヶ平に降りる途中に立っている。寒風にさらされながら、1年中変わらぬ形で立っているのだろう。(薄井)



祈り

祈り
「祈り」
遠藤十一(福島県白河市)
撮影場所:殺生石
「祈り」
田中正子(宇都宮市)
撮影場所:殺生石

  紅葉の季節はすばらしく毎年数回撮影に行っています。冬の晴れた日に殺生石で雪に埋まった石仏群を見たのが初めてだった。その時に撮影したものです。(遠藤)

 19年1月22日午前11時頃、那須温泉殺生石。誰が作ったのか赤い帽子をかぶり一心に手を合わせるお地蔵様に又数の多さに圧倒されました。この出会いに私も心から手を合わせ写真を撮らせてもらいました。(田中)


耐える樹
耐える樹

「残月」
角田利二(那須塩原市)
撮影場所:大谷地区
「耐える樹」
大森瑞夫(茨城県大子町)
撮影場所:登山指導所〜峰の茶屋

 2006年2月14日の早朝、茶臼岳の真上に満月が見られるのをねらって、大谷地区の私の定点からカメラを構えていました。もう少しというところで、西空になびく雲の中に入ってしまいました。しばらく待っても出てこないため、あきらめかけた時雲と山のわずかな隙間に見事な残月が瞬時顔をのぞかせたのです。夢中でシヤッターを切った一枚です。(角田)

 那須の冬山には今回で15回ほどに成りますが、この写真の撮影の時ほど感激したことはありません。画題の通りダケカンバの木でしょうか、弓なりにたれさがり苦しそうな樹、透き通るような氷の結晶。太陽に照らされると宝石の様に輝き、風が吹くと氷の風鈴。この音は今でも忘れません。山の全体にカラカラっと。(大森)



厳冬の火口壁


冬の美
「厳冬の火口壁」
山ア 泰(岩舟町)
撮影場所:茶臼岳
「冬の美」
田子保浩(福島県いわき市)
撮影場所:那須岳

 冬の那須は強風で有名、冬型気圧配置が緩んだ時に、茶臼岳山頂付近で夕方まで待機して撮影した。強風の芸術である見事な海老の尻尾を強調するため広角レンズで絞り込んで立ち昇る水蒸気のうごきを見ながら撮影した。(山ア)

 冬の茶臼は2回目で1回目は前の週で1回目の時は少し天気が悪く、2回目の時は天気に恵まれ綺麗なそのままの状態でシャッターを切りました。茶臼は風の力で景色の変わる山なのでおもしろいと思いました。(田子)



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