第５回四季の那須フォトコンテスト

主催：那須町・那須町商工会

　第５回四季の那須フォトコンテストに県内外から、たくさんのご応募ありがとうございました。
　応募点数３６５点、応募者数１４１名の中から入賞された作品をここに発表いたします。

※写真をクリックすると大きい画像が御覧いただけます(別窓が開きます)。


	那須連山からの恵を受けて、田んぼ・畑・草原なども叉四季折々に美しい佇まいを見せている那須です。その「農の美」にすっかり魅せられている今日この頃。牧草を保存する手段という白いロールに夕日が映え、とても美しい瞬間に出会いました。感動を押さえつつ繰り返しシャッターを押しました。（加藤）　瞬間的に北海道の牧草ロールを思い出した作品ですが、よく見ると田んぼの稲わらロールと分かりました。私たちの食糧となる米の収穫後も、畜産農家の飼料や敷きわらとして利用されている稲わらロールに、山や高原だけでない那須の豊かさを見た気がします。夕日の逆光で撮影していますが、ロールが白いためシルエットにならず素敵な色合いの作品になりました。所々にキラッと光るポイントがあるのも印象的です。地元ではよく見る光景だと思いますが、撮影時間帯や光の使い方でひと味違った雰囲気になっています。（選評：米　美知子）
「夕日に映える」　加藤久子（那須町）撮影場所：高久丙

　昭和天皇がこよなく愛した赤松林は手入れも行き届き、大変立派で那須を象徴する林です。そこで私はこの季節道路の両側に見事なアジサイが咲いていましたので、早朝出かけて撮影しました。叉当日は霧が出ていましたので幻想的な感じも表現できたと思います。（小林）

　霧むせぶ街道の両脇には、赤松林とアジサイが静かに佇み幻想的な作品になっています。前から来た車の軌跡を入れたことで、静寂の中にも人の気配を感じさせ、一日の始まりを想像させます。人の手によって守られている赤松林は、歴史を感じさせいつまでも残したい景観です。（選評：米　美知子）

「霧まとう」
小林正行（大田原市）
撮影場所：赤松林

　岩穴の向こうの山並を写そうとカメラを向けたら、何とあの有名な「考える人」に似た構図が出来ていました。皆さん、この岩を見つけた時は、両手の親指と人差し指を四角に合わせて覗いてはいかがでしょうか。（櫻岡）

　まるで額に手の指をあてて「う～む」と考えているような岩。作者の感じた想いがストレートに表現されています。岩穴の下方に山並みを入れたことで、この場所の高さと澄んだ空気感がよく出ています。自然の創り上げる芸術は、いつも不思議で時にユーモラスですが、その発見が作品への近道となりました。（選評：米　美知子）

「考える岩」
櫻岡　進（大田原市）
撮影場所：朝日岳～剣ヶ峰

　姥ヶ平は紅葉の名所ですがこの年は天候に恵まれ、ここ数年の中で最も素晴らしい錦を織りなす紅葉と出会うことができました。（熊田）

　この姥ヶ平の素晴らしさは、もう二度と葉を付けることもない立ち枯れの樹と、毎年色づく紅葉の言わば対極的な美の競演でしょう。この有名な場所でも、これだけ紅葉の美しい年はそうあるものではないと思います。作者は最高の条件を的確な技術で作品に仕上げています。（選評：米　美知子）

「錦の彩」
熊田昌昭（大田原市）
撮影場所：姥ヶ平

　芦野に何回も通っていて形の良い岩山があり、何時か写して見たいと思っていました。紅葉の時期に岩の真下に行き１８ｍｍのレンズで手持ちで見上げて写した一枚です。（佐藤）

　真っ青な秋空の下、切り立った岸壁の上に見事な紅葉がダイナミックに捉えられています。超ワイドレンズを使い、タテ位置でフレーミングしたことにより、岸壁と空の高さが強調されました。イメージを膨らませながら何度も通った作者の着眼のよさと熱意が伝わってくる作品です。（選評：米　美知子）

「秋の装い」
佐藤英雄（大田原市）
撮影場所：芦野

　あいにくの悪天候で「強風と雨の為ロープウェイの運転は見合わせます」とのこと車中で待こと３時間。いつ止まるかわからないが運転開始の声、急いで雨具を着、山頂駅へ一目散に登山道を牛ヶ首方面へ、帰りのロープウェイを考えると限られた僅かな時間、無我夢中での撮影でした。雨が止んでくれたのが幸いでした。（野川）

　手前の岩に付いたエビのシッポでここが強風地帯であることが分かり、冬の牛ヶ首の荒々しさがよく出ています。ワイドレンズでダイナミックに捉え、手前の岩と山頂の間に雲があることで、より奥行き感と高度感が出ました。悪天候だったとありますが、作者は一瞬のチャンスをうまくつかみ作品に仕上げました。（選評：米　美知子）

「岳・厳冬」
野川健一（宇都宮市）
撮影場所：牛ヶ首

第５回優秀賞　|　準優秀賞　|　入選（春～夏）　|　入選（夏～冬）　|　総評